「あぁ、そうか。朱雀を先に動けなくしておかないと、面倒なことになるな」 そう、こちらに聞こえるように、笑いながら 言うと、ぺトラスは一瞬で間合いを詰めてきた この人は…私の能力も知ってるの…? エーラが私を抱きしめたまま刀で対応しようと するが、動きが鈍くなっている。 …狙いはエーラじゃない。 私だ。 そう思った時、私は何も考えずに エーラの腕からすり抜けて屈み、下から ぺトラスの顎を蹴りあげた。 今のは効いたはず…!