そして、そこから飛び出してきた兵を エーラが一瞬で斬り伏せると、 四方から兵が飛び出してきた。 「…これは随分な数だな…」 と、私はため息混じりにいう。 「もう諦めたんじゃないかと思ってたんですけどね…」 と、エーラもため息をつく。 ただ、隊長格は居ないようだった。 「二人なら、」 「やれますね」 私の言葉に続くようにエーラは言うと、 背中合わせになる。