…自分のことは連れていくなって言うのに、
私たちには寄っていけって…なんで?
私たちはしばらく頭の上に?を浮かべてから、
「…まぁ、とりあえず、あそこの村に行ってみようか」
と、シオン様が切り出した。
そして私達は村へと続く道を下り、村の入口
についた。
…すごく、さびれてる…
家屋の木はだいぶ古いのか、腐りかけている
ものも多いし…
第一、人が全然いないのはどうして?
そう思いながら、私達は村の中へと入ってみる
すると…
「お…お前達!止まれ!」
と、変に裏返った声が飛んできた。
振り返ると、そこには斧を持ってへっぴり腰
で構えるおじいさんがいた。
「あ…あの、私達は…」
「役人の仲間か!?」
「い…いいえ、旅のものです」
今にも斧を振り回して襲ってきそうな
おじいさんに、私は両手を振って敵意がない
ことを示す。
「本当にか!?」
と、訝しむようにこちらをジロジロみる
おじいさんに答えた声は、私たち四人の
誰のものでもなかった。
「本当ですよ、セルトビアおじさん」
そんな穏やかな声が聞こえて、後ろを
振り返ると、さっきの青髪の青年が立っていた
…着替えてきたのかな、服には血の汚れも
なく、さっきまで斬られていた手首には
服がかかっていて見えなかった。

