「えっ…!?」
さっきまで、機敏に動き回っていたのに…
でも、確かに手負いだったみたいだし
思った以上に出血が酷かったのかもしれない…
私は色々と考えを巡らせながら、隣の木へ
飛び移ると、青年を抱き上げて、そのまま
木の下まで降りた。
シオン様もエーラもゼンも、岩や木から降りて
近づいてきて心配そうに青年の顔を
のぞき込む。
顔色は真っ青で、気を失っているように見えた
「…そこの村に連れていった方がいいでしょうか」
そうシオン様に聞くと、
「あぁ、このままじゃまずそうだ」
と、シオン様は答えた。
その言葉を聞いて、エーラがかがみ込んで
青年を担ぎあげようとすると、
青年はゲホッと咳をしてパチッと目を開けた。
「…あ…あれ」
と戸惑いながらあたりを見回す青年に、
「そこの村に行って治療してもらおう」
とエーラが言うと、青年は大きく目を見開いて
「ダメです!」
と首をぶんぶんと横に振った。
その時に揺れた、後ろに束ねられた
肩ぐらいまでの長さの髪は、今までバタバタ
していたから気づかなかったけれど、
とても綺麗な青色をしていた。
そして、見開かれた瞳は水色のような
緑のような…澄んだ色をしていた。

