その俺達の言葉に、しぶしぶ頷く麒麟。



イーリアが、



「ファルダ様」


と話しかけている間に、俺はリズリの側に


行った。



「すまないリズリ、巻き込んで」



「あら?あたしを仲間に入れてくれたんじゃなかったんですか?」


俺の言葉に、おどけて返すリズリ。



「俺達と居れば、危険が及ぶ。」


「平気ですよ。ファルダ様を連れて、どこへでも逃げますので」



そう笑顔でいうリズリに、俺は



「…これが全部終わったら、一緒に暮らそうか…ここにいるヤツら全員で」



とそっと言った。




「それは…すごく楽しそうですね」


リズリはうつむきながらそう言うと、


俺に近づき、両手を掴んだ。





「必ず生きて、追ってきなさいよ。死んだら、呪い殺してやりますからね」


「…それもう踏んだり蹴ったりだろ」




そんな言葉を、俺達は交わすと、


ファルダ、ドラグ、リズリは東へ。



そして…