「麒麟が、自分を人間だと思い込み、俺達の四聖獣のことすら忘れてしまった時、俺達のそれぞれの祠を見れば、記憶を取り戻すかもしれない。そう思った俺達は、一人ずつ自分の祠へ麒麟を案内したんだ」 ゼンは、そう前置きをしてから話し始める。