「…」
ゼン驚いた顔をして、固まってから
「一応聞くが、それはどういう意味だ?」
「ん?愛し合ってるんだろ?って…」
「え''!?」
シオン様のその言葉にエーラも私も驚いて
声を上げた。
「…あんた、そういうのには鈍いと思ってたんだけどな」
とゼンが驚いたように言った。
「なんとなく、二人の顔を見てたらわかったんだよ」
と、シオン様は微笑みながらいう。
ゼンの成長はもともとこの姿で
止まっているし、女将さんは、あの年齢で
麒麟様に永遠の命を貰ったのだから、
二人の実年齢はよくわからない。
…確かに、何の事情も知らない人から見たら
驚くけど、見た目と年齢が一致しないのだから
有り得ることなのかもしれない。
「でも、残念だ。ますますゼンを一緒に行こうと誘えなくなってしまった。」
とシオン様は残念そうに言った。

