その声と同時ぐらいにシオン様が茂みから 飛び出して、ナイラという男に飛び蹴りを 食らわせた。 「おーおー」 と、木の上から黒髪の男がパチパチと拍手する 「セレウはもっと早く言えばかー!」 とラナと呼ばれた少年が叫んだ。 「大丈夫か、フィアネ、エーラ」 と、シオン様がこちらを見ていう。 その瞳は既に金色に変わっていた。 シオン様のその言葉に私たちは頷いた。