その言葉に、ふたりは驚いた顔をするけれど


シオン様が頷いて言った。





「頼む。気をつけて。」


その言葉に私は笑って頷いた。


私が茂みから出ようとすると、手を掴まれた。




驚いて振り返ると、エーラがこちらを見上げて


私の手を掴んでいて



「何があっても、絶対に助けるから」


と言った。




その言葉がとても頼もしくて、私は笑顔で


「うん」


とだけ返すと、茂みから静かに飛び出した。




素早く祠まで行き、祠にある戸を開こうと


手を伸ばした。