「美華ちゃんは本当に理恵子にそっくりだ」と叔父さんに言われた時はものすごく嬉しかった
お母さんの顔を覚えていないから、お母さんとの記憶がないからだからそんな些細な事でも私は幸せを感じた
叔父さんは親の会社を継ぐことはなく
自分の力でのし上がってきた人
叔父さんいわく七光りと周りに思われたくないそうだ
努力が認められた叔父さんは現に幾つもの会社も立ち上げ今はその会社を自分達の子供に譲り渡しこうして表向きは高校の校長という立場にいる
実際は理事長になるのだが、生徒とたくさん触れ合いたいという願望が強く校長先生という立場でやっている
叔父さんはいい人だ
私の事を気にかけてこうして好き勝手やってる自分を責めてこようとしない
今だって優しく話してくれる
それが私にとって
ツライんだ
「美華ちゃんの噂はよく耳にする。最近はよく笑うそうだね。安心したよ」
「そんな事はありません。」
「前までの美華ちゃんは私とも話をしようとしなかったじゃないか。だけど今はこうしてなんでも答えてくれる。」
「……………」
すこしの沈黙
「別に馬鹿にしているわけではないよ。
私は嬉しいんだよ、笑っている美華ちゃんを見れて。理恵子もきっと喜んでる。
私はね、美華ちゃんに無理知恵をしたくない。君の人生だからね?僕が何か言ったところで君は変えないだろうしね。」
確かに私は変えない
もう決めた事だ
籠の鳥なんかになりたくない
私は自由になりたかった
後悔なんてしたくない
こういってる叔父さんだが必死に私を説得しようとしていた
けど私はそれを聞き受ける事はしなかった
「ただ約束は約束だよ?」
「わかっています。」
そう答えると叔父さんは大きな窓ガラスに視線を移し外で競技をしている生徒に目を移した
