あの後及川君はしばらく経ってから私の隣の席に座った
少しくらい赤くさせるとかしてくれてもいいのにな
なんて事を考えていると
「おっはよーん!美華みてみてー!今日は体育祭という事で、髪の毛を上げてみたのー!似合う〜?」
といつもに増して元気な声が聞こえた
「おはよ。美緒は何しても似合うよ美人だし。羨ましい」
「何それ嫌味?美華に言われも全然うれしくなーい」
とふてくされた顔をしながら言われた
いや、褒めてるんだけど
美緒は本当に可愛い
入学式の時より、伸びた髪を綺麗に束ねて少し毛先が巻かれている
「美緒によく似合ってる」
と言うと美緒は満足気に
「ありがとう」と笑顔で言った
