隣の席の及川くん。




ドクンッドクンッ

早まる一方の私の心臓

私の心臓の音が及川君に聞こえてしまってるんじゃないかってぐらい煩い



及川君は無意識でやっているんだろうが
私には危険だ

「核爆弾だよ君は」

なんてわけのわからない事を口にしている私に


「何それ、俺爆発しちゃうの?」

と笑った


「俺もう行かなきゃ!鈴木さんまた後で!」

と言い残し及川君は種目練習に戻って行った


そんな彼の後ろ姿を目で追いかけ
先ほどの余韻に浸っていた

妙な色っぽさを出してきた及川君はいつもと違ったせいだ
だからこんなに心臓が煩いんだ


なんて自分に言い聞かせていた



すると美緒が視界に移り私を見て笑っているのが見えた


最悪。
美緒に見られてた


また赤くさせる顔は
外の暖かさのせいなのかそれとも彼を思う恥ずかしさのせいなのか
わからない