隣の席の及川くん。




「ねぇぱぱ?」

「なんだい美華」

「何で美華は他の子と違うの?」

幼い私は今とは違い素直で
自分の父親にまっすぐそんな質問をした


「それはね美華は選ばれた子だからだよ?」

「えらばれたこぉ?」

「そうだよ。美華はとても優しいし強い子だから神様が美華を選んだんだよ」

そう言いお父さんは幼い私の頭を撫で優しい笑顔を向けた


「そっかぁ!じゃあ私頑張る!パパ大好きっ!」

ぎゅっとお父さんの体に抱きついた

「ハハハッ、パパも美華が大好きだぞ」