「なによ」


「いや、余りにも物珍しそうに花びらなんて見てるからおかしくてさっ
毎年嫌ってほど春になると桜なんて舞ってるのに」



ズキンっ


わかってる。
彼はなにも知らないから

なにも知らないからそんな笑顔で私に話しかけられるんだ。




こうゆう気持ち幾つになっても慣れないな。
悪いのは彼じゃない
だけどどうしてもその言葉が辛くて
その何気ない言葉が私を苦しめるの

胸の奥がジワジワと熱くなる

こうゆう時に思い知らされる
私と彼の...いやちがう
私と彼達の違いを