走っていた。

不思議と体は疲れなかった。

恐らくこれは私の夢だから。

これが夢ならはやくさめてほしい。

だってとてもこわくてたまらないから。

だって私走っているのに

声がどんどん近付いてくるの。

「リリア、嗚呼リリア。愛している僕のリリア。美しく儚いリリア。こっちへおいで。僕の元へ。寂しいよリリア。僕を抱きしめて。僕も抱きしめてあげる。その美しく響く声で僕の名前をよんで。どうして逃げるの?リリア。僕はここだよ。リリア……僕の、僕だけ、の、かわいいリリアああああああああああああああああああああああリリア愛しているよ!!リリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリアリリア愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる。早く僕だけの、ものにいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!僕はもう君だけのものなんだ!!何人たりとも引き剥がせないよ!!!ふ、はは、ふはは!!!!あはははははは!!!!!!!」