オトナチック

「あっ、杉下くん…」

オフィスにいるのは私たち2人だけだった。

ここでの私たちの関係は、ただの同期である。

「杉下くんはもうお昼食べたの?」

そう聞いた私に、
「近くの定食屋で済ましてきた」

杉下くんが答えた。

春雨スープのいい香りに食欲が刺激された。

チュルチュルと春雨をすすっている私に、
「と言うか、それだけで足りるのか?」

そう言って杉下くんは不思議そうに首を傾げた。

「お昼はいつもそうだよ。

おにぎりかサンドイッチ、そこにスープがついてくるくらい。

今日は春雨スープだけど、日によってはスープパスタとかみそ汁とか」

そう答えた私に、
「夕方まで大丈夫なのか?」

杉下くんが聞いてきた。