「ちょ……っ。寝惚けてるの? あ、わかった。小さい頃と勘違いしてるんだ」 「……うるさい……。 耳元で騒ぐなよ」 騒ぐなって言ったって、そんな大きな声じゃなかったと思うんだけど。 眠ってる一煌の顔をじっと見る。 小さい頃はあんなに可愛かったのに。 今は可愛いって言葉が似合わなくなっちゃったね。 寝ている一煌の頬にそっと触れる。 昔はこうやってよく一緒に寝たなぁ。 小さい頃は今と反対で、よく一煌が私のこと起こしに来てくれてた。 「何……? 俺のこと襲いにきたの?」 「へっ?」