「分かんないよそんなの!」 私は、少し大きめの声でそう言うと、返された袋を握りしめてその場から逃げるように教室へと走った。 何なの。 私は、阿津斗君を忘れようなんて別に… 別に―――― 私、どうしたいんだろ。 この苦しさは無くしたい、でも 忘れ方が分からなくて。 あー!!もうっ!! 「忘れたくない?」 篠崎君の言葉が頭を過った。