「でも今日はやけに母親うるさかったんだよな…」 なんでだ? つか、なんて言ってたっけ? やっべーな。 何て言ってたか聞いてねぇよ。 どーしろっつーんだよ。 「やけに?今日は狼男の特別な日とか、そーゆうのじゃないの?」 「特別な日?」 そんなのあったっけかな…? 「…覚え出せねぇ」 「ダメじゃんっ!!」 実紅は大声を出して、俺の背中をバシッと叩いた。 ま、そのうち分かるだろ? 「後さ、」 「………なに」 実紅は深刻そうな顔をした。 .