「おはよ」


「…おはよ」


間ができてしまった。

「なんだよ。今の間は、」

「いや、なんていうか遊佐くんに話かけられると壁をすぐ破壊されるから」

「はは、壁つくんなって。悲しいじゃんか」

「ありがとうね。助かった。だいぶ」


少し間抜けな顔してから

「うん。助けられてよかった。まー、無理に笑わなくていーからね。俺の前で」

「最初から笑ってないけど。」

「俺の決めゼリフしたチョイスミスを完全に認める言い方すんなよ」


「…あはは。ごめんごめん」

でも。自然に笑顔にさせる。
遊佐くんは、やっぱり。
凄いよ
「ほんじゃね」

「はいはい」