なーんだ。


東城くんが嫌いだから、ああ言っただけなのかぁ…。




ちょっと深読みしちゃったじゃん、私。




でも……自分でどうにかしろって言ったくせに、助けてくれたもんねっ。




まっ、それだけでいっか!




それに、綾世の言葉嬉しかったから。




ちゃんと覚えていようっと。




綾世の背中に触れている身体と頬が温かくて。




その温もりに身を任せ、私はそっと目を閉じた。






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