放課後になり、誰もいなくなった校舎。
昇降口まで来ると、綾世が立ち止まり、そして私の足を見下ろした。
「足、まだ痛むの?」
「え? あっ、全っ然へーきっ!
快調だよっ!」
反射的に笑顔でそう答えてしまう私。
本当は、本当はね、ちょびっと痛い。
だけど、本当のことは言えないもん。
だって、綾世に心配かけたくないから。
だけど綾世は、じと目で私の顔を見てくる。
「な、何よ……」
「嘘つけ。
さっきまでびっこひいてたじゃん」
「ゔっ……」
まさか…綾世には全部お見通しなのっ……!?
図星すぎて言葉に詰まる私の前に、綾世は何も言わずしゃがみ込んだ。


