「で、怪我は?」
「あっ、へーきへーきっ!
ほんのちょーっと腫れてるだけだから!
怪我なんて大げさだよ〜!」
と、綾世に元気よく答えた時。
すぐ隣でスッと立ち上がった影が、視界に入ったかと思うと
「双葉ちゃんのことは俺がなんとかするから、綾世くん」
突然そんな声が頭上から降ってきた。
「え……?」
と、声がした方に目を向けると、東城くんが真っ直ぐに綾世のことを見据えていて。
それから、東城くんはくるっと身体の向きを変え、私の方を見た。
その表情はというと、さっきとは一変、ニコニコ笑顔で。
「さ、俺が送って行くよ。
ひとりじゃ歩けないでしょ?
俺が肩貸すから」
「え? あ、でもっ」


