すると、綾世はひとつ溜め息を吐いた。
「汐見さんが俺に言ってきたんだよ、双葉が帰ってこないから心配だって」
えっ!? 心愛がっ?
「もしかして、それで来てくれたの!?」
「ああそーだよ、それでわざわざ来てやったんだよ」
相っ変わらず横暴で可愛くない言い方。
だけど、私の口は涙をこらえようとして、への字になっちゃって。
だって昨日のことがあって、もう私のことなんてどうでもいいのかと思ってたんだもん…!
でも来てくれた
それだけでモヤモヤしてた気持ちがすっかり晴れちゃうくらい、嬉しくて。
東城くんも、目を丸くして綾世の方を見ている。


