「…へっ?」
思わぬ言葉に、変な声が出ちゃう私。
い、今、何て言った…っ?
私の思考は、まったく追いついていけてないんだけど!
「だって双葉ちゃん彼氏いないでしょ?
何をそんなに心配するの?」
……うっ。
正論すぎて、返す言葉見当たらないよ…。
完全に、東城くんのペースに巻き込まれてる。
「さっ、仕事始めよっか」
いつものニコニコ笑顔を浮かべて、東城くんは床に積んであった本を持ち上げると、奥の棚の方へと歩いていく。
も、もう…っ!
東城くんってば、何考えてるんだろう…!
彼氏いない歴=年齢の私にとっては、彼氏だの彼女だという言葉は、すごく重みがあって特別な言葉なのに。
東城くんにとっては、日常会話みたいなものなのかな。
東城くんが言ってるのが、まさか本気なわけないし。


