「今すぐ出て行かないと、不法侵入で警察呼ぶよ?」
笑顔ながらも、顔に巨大な怒りマークを浮かべている綾世。
バカな私だって、勘づくよ。
これは……冗談じゃない空気だっ!
「ちょちょ、待ってっ…!」
慌てて立ち上がり、両手を前に出し、ちょっと待ってポーズ。
「あ?」
「本気で間違えちゃったの!
だから、警察だけはやめてっ!」
「自分の部屋間違えるバカがどこにいんだよ」
「ゔ…っ」
こ、ここにいるよ…。
「ちょっと、委員会で疲れちゃってて、ぼーっとしてたっていうか……」
俯き、両の人差し指を突きながら、もじもじとそう呟く私。


