「ねぇね、この後デート行かない?」
本棚に片手をついて、馴れたように私の顔を覗き込んでくる東城くん。
どわっ!
近い! 近いって!
「い、行かないっ!
東城くん、今日告白されてたじゃない!
その子と行きなよ!」
「あ、見られてたか、あれ」
ぶんぶんと首を横に振る私に、ぺろっと舌を出し、やっちゃった☆って感じで、いかにもアイドルみたいな反応をする東城くん。
いや、見ないわけないよ!
だって、廊下のど真ん中で告白されてたじゃんっ!
「でもいいじゃん? 今その子のことは。
俺は双葉ちゃんとデート行きたいんだって」
東城くんの言葉に、思わず本を抱きしめたまま、立ち尽くす私。
「え?」
東城くんは、相変わらずニコニコと完璧なスマイルを浮かべていて。


