「綾世が笑わないなら、その分私が隣で笑っててあげる!

そうすれば私の笑顔、綾世にもうつるかもしれないし!」




すると、驚いたように私を見ていた綾世がふっと微笑んだ。




「ふーん、双葉生意気」




「なっ、」




だけど、綾世は口に微笑をのせていて。




その笑顔が嬉しくて。




もっと笑顔にしたいと思うんだもん!




「じゃあ、まずは大阪にお笑いライブ見に行こうっ!」




「行かねーよ」




瞬殺のツッコミ。




でも、なんだかそれすらも嬉しくて、頰が緩んじゃう。




すごく近くなれた気がするのは、きっと気のせいじゃない。




だって、久しぶりに誰かと食べた夜ご飯は、いつもの何倍も美味しかったんだ。






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