うそ…っ!? 私の一番得意な手料理が…!! 料理だけが唯一の特技だねって、みんなに言われるのに…! 料理すらもカスだったら、私に何が残るのーっ!? 絶望に打ちひしがれ、机に突っ伏しておいおいと泣いていると。 「…ぷっ」 突然、吹き出したような声が聞こえてきて顔を上げると、口元に手を添え笑う綾世がいて。 「嘘だよ、美味しい」 「へ……?」 「そんな嘘に騙されるとかバカだね、双葉。 双葉いじるめるの面白いんだけど」 「………」 「なに、黙っちゃって」 「だって……笑ってるから」