「で、双葉は?」
「へ?」
気づけば、綾世が私の顔を覗き込んでいて。
「双葉はどうして一人暮らししてんの?」
思わぬ質問に、私の顔から思わず笑顔が消えた。
「あ…私は、パパとママが3年前に事故で亡くなってね。
それからおじさんとおばさんに引き取られたんだ。
でもおじさんとおばさんに赤ちゃんが産まれることになって、私一人暮らしすることに決めたの」
そう言いながら、仏壇の方に目を向けると、綾世もそちらに視線を向けた。
高校に入ってすぐ、先生達に何度も繰り返したこの言葉の羅列。
だけどいつの間にか、この話をするのは久しぶりになってた。
「まぁ、一人暮らしはもう慣れっこなんだけどね!」
そう言って綾世に笑顔を向ける。
「さっ、そんなことよりオムライス食べよっ!
冷めちゃうし!」
綾世の視線がオムライスへ移った。


