すると、
「あー疲れた。
まずかったら罰金だから」
なんて、リビングのソファーに座った綾世の脅しが聞こえてくる。
まずいなんて……!
絶対唸らせて、勘弁してくださいって言わせてやるんだからぁーっ!
半分怨念のようなものでささっと作り、私はホカホカの湯気がたつオムライスを綾世の前のテーブルに、ドンッと置いた。
「オムライス、できたよっ。
今、麦茶汲むね」
「ん、どーも」
コポコポと麦茶を汲みながら、前に座る綾世の方をちらっと見上げる。
それにしても、綾世がこうして目の前にいるって不思議すぎる。
王子ってイメージが強くて、庶民的なイメージとはかけ離れてたのに、今なんてこんな小さなテーブルを挟んで前に座ってるし!


