綾世に会ったら言おうって考えてた言葉も、全部すっ飛んじゃった。




でも精一杯、私の思いは伝えたいの。




「私は、みおみおみたいに美人でもない。

みおみおみたいにスタイル良くない。

みおみおみたいに綾世のこと、何でも知ってるわけでもない……。

でもねっ、誰よりも綾世のこと大好きだし、誰よりも綾世のことを幸せにしたいって思ってる!」




綾世が一緒にいて幸せなのは、みおみおかもしれない


なんて、そんなことでウジウジ悩むのはもうやめたの。




私には、私の綾世と過ごした時間があるんだから。




綾世に幸せになってほしい、じゃなくて

私が綾世のことを幸せにできるように、頑張るから。




「だから、私の隣にいて…っ」




と、その時だった。




ぐいっと腕を引かれたかと思うと、私の身体は綾世の腕の中にあった。




「隣にいるに決まってんじゃん」




「……っ」