「行かないよ、イギリスには」 俺は、はっきりと美桜香に告げた。 この答えしか、俺にはあり得ない。 一瞬悲しげな表情を浮かべた美桜香は、眉をハの字にして泣きそうな顔で笑った。 「綾くん…。 私、やっぱり綾くんのことが好きよ」 「……っ」 もうとっくに俺のことなんて、なんとも思ってないんだと思ってた。 そうか、そうだったんだな。 ……でも。 「悪いけど、美桜香と同じ気持ちにはなれない」 美桜香の気持ちに応えることは、できないよ。