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* 綾世side




───バカでうるさいなんて、俺が一番嫌いな人種


な、はずだった。






「綾くん」




公園のベンチに座っている俺を見つけると、美桜香はこちらに駆け寄りながら、嬉しそうに笑った。




昨日家に差し入れに行った時は、熱で辛そうだったのに、もうだいぶ元気そうにピンピンしてる。




「急に呼び出してごめん」




俺はそう言いながら立ち上がった。




「いいえ、こちらこそ昨日は差し入れ、ありがとう。

綾くんの風邪薬のおかげで、もうすっかり元気になったわ。

それで、イギリス留学の件、答えは出た?」




俺に向けるその笑顔は付き合っていた頃から、ちっとも変わってないな。