「ありがとう、綾世……」 と、後ろを振り向くと、綾世はすごい怖い顔をしてこっちを見ていて。 あ、あれ……? 「ほんと低脳バカだよね、双葉って」 そう言う綾世の顔には、さっきと変わらず怒りマークがついていて。 「へ、へ…?」 「部屋の前に財布落ちてたから追いかけてみたら、なんだよこれ。 あんな奴等の言うことにひょいひょい着いて行くとか、小学生でもやんねーよ」 「ゔっ……」 綾世から放たれる言葉という鋭利な刃物が、容赦なく私の胸をズキズキと胸が刺してくる。