実は、デートに誘うつもり!
デートは付き合う前の水族館以来。
それから2人で外出はしてないんだよね。
しかも明日はクリスマスイブ!
綾世のこと、上手にデートに誘えますように!
「ねぇねぇ綾世、明日はクリスマスイブだね!」
「あー、そうだね」
ちらっちらっと綾世の様子を伺うけど、綾世は資料を見たまま、反応が薄いっ!
「私、1日中暇なんだ〜」
「へー」
「せっかくのクリスマスイブ、ひとりなんて寂しいなぁ。
どこかの誰かさんと、デートしたいなぁ〜なんてっ」
両手を組み、期待を込めて綾世の背中に語りかけていると、
「……で、どこに行きたいわけ?」
不意に綾世がこちらを振り返った。


