思わずぽけーっと見とれていた私に、彼女はピンク色の薄い唇を動かした。 「隣の部屋の三崎綾世は、まだ戻らないんですか?」 「え? 綾世?」 綾世のファンの子かな? そんなことが頭をかすめていると、彼女は上品な笑顔で、とんでもなさすぎる事実を言い放った。 「私、三崎綾世の元カノなんですけど」 ─── えっ!?!?!? もっ、元カノだとーっ!?