「倒れた双葉ちゃんを、三崎くんがお姫様抱っこでこの医務室まで運んできてくれたんだよ。
サッと来て軽々とお姫様抱っこしちゃって、本物の王子様みたいだったなぁ〜」
「えっ、綾世がっ?」
あまりの衝撃的な発言に、慌ててガバッと上半身を起こす。
微かに身体に残ってるこの温もりは、綾世だったんだ。
意識が無い間に起こっていた事実に、プシューッと顔が火照る。
あの時意識なかったのが、なんだか残念。
あの綾世に、お姫様抱っこしてもらえたっていうのに!
あっ、でも意識なきゃお姫様抱っこしてもらえないかぁ。
と、悶々と自問自答していると。
「でも残念だね双葉。
フリータイム終わっちゃったよ」
りのっちからの残酷すぎる知らせが耳に届いた。


