「綾世、どこだろー」
キョロキョロと辺りを見回しながら、雪をギュッギュッと踏みしめる。
でも広いゲレンデの中じゃ、さすがに簡単には見つけられない。
と、その時前方の人だかりが目に入った。
げ、もしかして……!
……う、うわー、やっぱり綾世囲まれてる!
案の定、綾世ガールズが綾世のことを全方位から囲んでいた。
ここでもやっぱり綾世人気は絶大かぁ……。
このままじゃ、綾世とふたりきりなんて無理だよね……。
綾世に近づこうにも近づけず、ゲレンデに立ちすくみ、しょぼーんと落ち込んで俯いていると
「あ、榛野さんじゃない」
背後からそう声を掛けられ、
「はい…私が榛野という者です……」
と力なく返事しながら振り向くと、そこには4人の女子が立っていた。


