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「あーっ!

綾世ったらまた女子達に囲まれてるっ!」




左右の手を双眼鏡の形にし、標準を綾世に合わせる。




「わ、三崎くん相変わらず人気だね」




「そんなのいつものことじゃん」




昼休み。


心愛とりのっちと私は、天気がいいからベランダでお話をしてた。




なのに。




校庭の方からザワザワと声が聞こえてきて、そちらに目を向けると、案の定綾世が囲まれていて。




うう〜…


だけど、今日も抜っ群にかっこいいっす!




黒髪が風にそよいで、キラキラ輝いて眩しいっす!




「まー、小学校の頃からあんな感じだったからなー」




「そ、そうなのっ?」




隣で呟かれたりのっちの言葉に、全力で食いつく私。




さすがりのっち。


いとこだから、小さい頃からの綾世を知ってるもんね。




まぁ、モテてたなんて、そんなの想定内ってやつだけど。