無礼にも程があるよ!




自分の都合しか考えてないって言うかさぁっ!




まぁ、あの人ならやりかねないんだろうなぁ…


なんて一瞬ある人が頭に浮かんだけど。




「なんっ、ですっかっ!」




半分イラつきを抑えられないまま、覗き穴も確認しないで、勢い良くドアを開けた私は




「……っ!?」




思わず絶句した。




だって、今さっき頭に浮かんだ、その人がそこに立ってるんだから。




ゆ、ゆ、ゆ、夢じゃないよね……?




「…遅い」




目の前には、見るからに不機嫌そうな男子の顔。




……っていうか……




「なんで、ここに……?」




状況が掴めず、気の抜けた声しか出ない私。




すると、目の前の彼はしらけきった表情で言い放った。




「どうも、三崎 綾世(みさき あやせ)です。

あんたの隣に越してきました」