良かった…
と思ったその瞬間、安堵で気が緩んだのがいけなかったんだ。
ぐらっと身体が揺れたかと思うと、ズサァーッとすごい勢いで木から滑り落ちた。
「い、いったぁ…」
お尻打ったぁぁ。
「おねえちゃん、だいじょうぶ…?」
心配そうな男の子の声に顔を上げる。
はっ!
ここで心配かけたら、せっかくのヒーローが台無しだわ!
「大丈夫大丈夫!
それよりほらっ、風船だよっ!」
風船を私の手から受け取った男の子は、ぱぁぁぁっと輝くような笑顔を浮かべた。
「うわぁ、おねえちゃん、ありがとう!」
あ〜かわいい〜!
天使みたいだよこの子!
「どういたしましてっ!」


