でもこんなとこで諦めるわけにはいかない! 下を見ると、男の子が祈るように私を見上げている。 「もうすぐだからねっ!」 「おねえちゃん、がんばって!」 可愛らしい声援に力をもらい、私はようやく風船まで手を伸ばしてあと数センチというところまで登った。 よし、あと少し……! パシッ 手にひもを掴んだ感覚。 や、やった…! 「取れたっ! 取れたよっ!」 男の子の方を振り向き、手にした風船を示す。 すると、それまでずっと不安げだった男の子の表情が一転、笑顔に変わった。 「やったぁぁ!」