そっか!
でも、そんなことなら私に任せなさい!
「大丈夫だよ、ぼくっ!
おねえちゃんが取ってきてあげる!」
「ほ、ほんと?」
そう言って私を見上げるうるうるした瞳が、とっても可愛くて。
きゅーんってハートを射抜かれる。
この子には今、私しか頼れる人がいないんだ。
そう思うと、尚更風船を救出して、男の子に戻してあげなきゃって感じる。
「まっかせなさい!
小学生の頃なんて毎日木登りして、とっても得意なんだからっ!
だから、安心してね。
おねえちゃんが絶対風船取ってあげるから!」
「う、うんっ…」
腕まくりをして、大きな木を下から眺める。
よしっ、ヒーローになるぞ! 双葉!
と意気込んだものの……
うう〜、やっぱり10年ぶりぐらいの木登りはなかなかきつい〜!
木の半分くらいまで登ったけど、もうゼーゼーハーハーと体力の限界。


