だけど、
「はぁはぁ……も¨ゔだめ¨…」
30分後、意気込みも虚しく、私はそう声を上げるとドサッとベンチに座り込んだ。
自分の体力の無さが恨めしい…。
どんなに水族館の中を走り回っても、綾世の姿は見つからない。
おまけに携帯を家に置いてきたせいで、連絡のしようがない。
う、うそぉ…。
イルカのショー、もうすぐ始まっちゃうのに…。
サプライズ…するのに。
バックから、大切にしまっていた2枚のイルカショーの整理券を取り出す。
私がしっかりしてなかったから、こんなことになっちゃったんだ…。
と、その時。
「うわーん!
誰かーっ!」
そんな男の子の泣き声が聞こえてきて。


