《さぁ、ペンギン達ー!
ちゃーんと一列になって歩けるかなーっ?》
明るい飼育員さんの声。
それにキャーッ!って嬉しそうに反応する子供達と一緒に、いつもなら私も大声を上げてるはずなのに。
だめだ……!
綾世に抱きとめられた感覚を思い返すたびに、ドキドキしすぎてペンギンどころじゃないわ!
隣に立ってペンギンを見ている綾世の横顔をちらっと見て、その端正すぎる顔立ちに、またバキュンと心臓を射抜かれる。
間違いない、この胸のドキドキは恋の病だ…!
心愛の恋愛講座で習ったことあるもの!
病っていうくらいだし、ドキドキしすぎて、私このまま死んでしまうの……?
お医者さんで恋の病の薬って貰えるのかなぁ……
なんて思いながら、不意に顔を上げた私は、目線の先にイルカのショーのポスターを見つけた。


