「わーっ、マンボウ!
わーっ、アザラシ!
わーっ、イソギンチャク!
わーっ、カクレクマノミ!」
そしてそして……
「わーーーっ! イルカーーーーっ!」
さっきまでの怒りなんて、どこへやら。
大水槽の前で、目を輝かせながら私は声を上げた。
すごいすごいっ!
水族館楽しいーっ!
「見て見て! 綾世!
すごいよ!!」
「さっきから全部見てるよ」
水族館来たのなんていつ以来だろう!
わぁ!
イルカが近くに来たーっ!
「イルカさん、こんにちはーっ!」
私の目の前まで泳いできたイルカに、ツンツンと水槽をつつきながら挨拶をしていると、斜め後ろに立っていた綾世が隣にやってきた。


