ドアが開いたままだったから 「あーやーせっ!」 と声を上げながらズカズカと入っていくと、綾世はリビングで本を読んでいて。 本を読んでる姿、かっこいい…… って! そうじゃなくって! 「綾世ーっ、聞いて聞いて! 私ね、水族館のペアチケットが福引で当たったの!」 そう言うと、綾世は本に目を落としたまま口を開いた。 「へー、良かったね」 あれ? 反応悪い!! しかも、すっごく棒読みなんだけど! せっかくサプライズにするために、たまたまペアチケット手に入っちゃったんだよねー感を演出したのに!