「うっわーっ! 高ぁ〜い! すっごーいっ!」 屋上に着くなり、私は初めての景色に思わずぴょんぴょん飛び跳ねながらそう叫んだ。 屋上なんて初めて来たから、ワクワクしちゃう! どんより空だけど、空さえ気にしなければ、とってもいい眺めだし! 「あ、マンションあったよ双葉」 手すりに肘を置いた綾世が私の横で、そう声を上げた。 「えっ!? どこどこ!?」 「あそこ」 綾世が指差すけど、私には見慣れたマンションの姿は見当たらなくて。 「えーっ!? 見えない! 分かんない!」