ずっと閉まっていた本音がぽろっと口を突いて出たかと思うと、 「よく言えました」 綾世がそう言って、柔らかくそっと微笑んだ。 「……っ」 綾世を見上げた私の頭の上に、ファサッと温かいものが降ってきた。 それは綾世のブレザーで、気づけば頭を引き寄せられ、ブレザーの上から耳を塞がれていた。 「え…?」 「こーしてれば雷の音聞こえないでしょ」 「綾、世……」 ずっと聞こえていた雷の音が遮られて、綾世の声だけが耳に届く。